「神の愛」
2026.4.6 伝道師 青木宗達
新約聖書 ローマの信徒への手紙 8章38-39節
私は確信しています。死も命も、天使も支配者も、現在のものも将来のものも、力あるものも、高いものも深いものも、他のどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から私たちを引き離すことはできないのです。
(協会共同訳聖書)
わたしたちの父なる神と、主イエス・キリストからの恵みと平安が、あなたがたにありますように。
今日の聖書箇所は、パウロが遺言のように残した、大切な手紙のクライマックスです。
この手紙全体には、神様が私たちを正しく救い出してくださる「神の義」という深いテーマが建設的に描かれていますが、その結論がこの「神の愛」なのです。
当時のキリスト教徒は、いつ迫害で命を奪われるか分からない恐怖の中にいました。
そんな過酷な現実の中で、パウロは「私は確信しています!」と力強く宣言します。
死や命、将来の不安、そして「他のどんな被造物も」、私たちを神様の愛から引き離せないと言い切るのです。
ここに書かれている「被造物」とは、要するに「神様以外のすべてのもの」という意味です。
私たちは日常の中で、自分の失敗や困難に直面すると「もうダメかも…」とか「神様に見放されたかな…」と不安になることがあると思います。
たとえるならば、強い風の中で親と手をつないで歩く幼い子どものようです。
風に煽られて子どもの小さな手は力尽き、スルッと離れてしまいそうになります。
でも、決して離れません!
親の大きな手が、小さな手を絶対に離すまいと強く握りしめているからです。
私たちが、神様を信じる力が弱り果てた時でさえ、神様ご自身が私たちをギュッと握って離さないのです。
私たちは、今、十字架にかかり、死すらも打ち破ってくださったイエス様の姿を思い起こします。
私たちがどんなに弱くても、イエス様を通して示された神様の愛は、私たちを決して見捨てません。
この絶対に離れない愛の御手の中に身を委ねて、今日も安心して歩みたいと思います。
一言お祈りいたします。
天の父なる神様。
あなたの変わらない愛を感謝します。
不安な時も、イエス様にある愛から私を引き離すものは何一つないと信じ、あなたに寄り頼んで歩みます。
主イエス・キリストの御名により祈ります。
アーメン。
【参考文献】
・ウィリアム・バークレー『ローマ』(ヨルダン社)
・岸義紘『ローマ人への手紙 新約聖書注解書シリーズ』(JTJ宣教神学校)
・NTD新約聖書註解『ローマ人への手紙』
・織田昭『新約聖書ギリシア語小辞典』
・『新約聖書略解』(日本基督教団出版局)
・『聖書辞典』(日本基督教団出版局)












