「新しい一歩を踏み出す。」マルコによる福音書 2章12節 ローズンゲン日々の聖句

「新しい一歩を踏み出す。」

2026.1.29 伝道師 青木宗達

新約聖書 マルコによる福音書 2章12節
すると、その(癒された)人は起きて、すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った。人々は皆驚嘆し、「このようなことは、今まで見たことがない」と言って、神を崇めた。
(協会共同訳)

 わたしたちの父なる神と、主イエス・キリストからの恵みと平安が、あなたがたにありますように。

 今日の聖書箇所は、マタイやルカの福音書にも同じ出来事が記されている、大変重要な場面です。ここには、まさに「福音の本質」が語られています。

 屋根に穴を開けて病人を吊り下ろす。
そんな驚くような場面から、今日の物語は始まります。
必死に友人に運ばれてきた彼に、イエス様はまず「あなたの罪は赦された」と優しく語りかけられました。

 私たちはつい、「病気を治してほしい」「問題を解決してほしい」と、目に見える結果ばかりを求めてしまいます。
でもイエス様は、まずあなたの心の奥にある重荷を下ろし、魂を自由にすることから始めてくださる方なのです。

 そして、イエス様は彼に「床(とこ)を担いで家に帰りなさい」と言われました。
ここで、少し想像してみましょう。
彼にとって「床」とは何だったでしょうか。
それは長い間、そこから一歩も動けず、天井を見つめてため息をついていた「苦しみの場所」でした。自分のみじめさを痛感させるシンボルだったはずです。

 でもイエス様は、あえてそれを「持って帰りなさい」と言われたのです。
これは、「もうあなたは、その床に支配される弱い存在ではない」という宣言です。
かつて自分を苦しめた過去や弱さを、今度は自分自身の手でしっかりと持ち上げ、乗り越えて歩き出す。それは、「私はイエス様に変えられたのだ」という、何よりの勝利の証となるのです。

聖書にはこう書かれています。
「古いものは過ぎ去り、見よ、すべてが新しくなった」(コリント二 5:17)

まさに、この言葉の通りです。
イエス様に出会う時、古い自分は過ぎ去り、わたしたちは新しく造り変えられます。

 「このようなことは、見たことがない」。
人々が驚き、神様を崇めたこの奇跡は、今も続いています。
あなたを動けなくさせている心の重荷があるでしょうか。
イエス様は、それを乗り越える新しい力を必ず与えてくださいます。
今日も、新しい力を与えてくださるイエス様に信頼し、共に歩んで行きましょう。

お祈りいたします。
天の父なる神様。
私たちの心の重荷を取り除き、全き癒やしを与えてくださることを感謝します。
今日も、心の弱さを乗り越える力をお与えてください。
主イエスキリストの御名により、お祈りいたします。
アーメン。