「あなたのために用意された席」マタイによる福音書8章11節 ローズンゲン日々の聖句

「あなたのために用意された席」

2026.3.2 伝道師 青木宗達

新約聖書 マタイによる福音書 8章11節
東から西から大勢の人が来て、天の国でアブラハム、イサク、ヤコブと一緒に宴会の席に着く。
(協会共同訳)

 わたしたちの父なる神と、主イエス・キリストからの恵みと平安が、あなたがたにありますように。

 イエス様がこの言葉を語られたのは、当時「神の国からは最も遠い」と思われていた異邦人、ローマ軍の百人隊長の真っ直ぐな信仰に出会われた時でした。
血筋や過去という壁を越え「東から西」、つまり世界中のあらゆる場所から、誰もが天の国の食卓に招かれているのだと宣言されたのです。

 現代を生きる私たちも、日常の中で目に見えない「壁」を多く感じることがあります。
私自身も、自分の至らなさに直面するたび「こんな私が神様の愛をそのまま受けていいのだろうか」「この神聖な恵みの席に、私の居場所なんてないのでは」と、心に冷たい孤独を感じた日々がありました。
けれども、そんな私を神様の恵みはいつも先回りして見つけ出してくれます。

 以前、様々な背景を持つ人たちが集まる食事会に招かれた時のことです。
自分の弱さを恥じて少し離れた席に座っていた私に「よく来たね、さあ一緒に食べよう!」と皆が温かく声をかけ、無条件に受け入れてくれました。
その時、強張っていた私の心がすっと溶かされ、涙が出るほど安らいだのを覚えています。
天の国の宴会とは、まさにこの温かさなのだと気づかされました。

 イエス様が十字架と復活によって用意してくださったのは、誰もが「ここにいていいのだ」と安心できる永遠の食卓です。
たとえ自分で自分を切り捨てそうになる時でも、イエス様はわたしたちを深く愛し、ご自身の命をもって一人ひとりの席をすでに用意して待っておられるのです。
今、どんな痛みやためらいを抱えていても大丈夫です。

 今日も、心の壁を下ろし、イエス様が広げてくださったその豊かな恵みの席に、喜びをもって座りたいとおもいます。

一言お祈りしましょう。
愛する天の父なる神様。
私のような者をも、温かい天の宴会へと招いてくださる先行する恵みに心から、ありがとうございます。
どうか今日、イエス様が用意してくださった愛の席に、ためらうことなく座ることができますように。
イエス様のお名前によってお祈りします。
アーメン。